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  ダメナデの 改造のお部屋      


このページは、改造をちょっとやりだした比較的ビギナーの方にしか参考になりません。「さあ、これからやろう」という人にもちょっと
難解かもしれません。ものすごく間口の狭いテクニック紹介です。フォトショップの6を使用していることを前提に、以下お話は始まります。
フォトショの7や他のペイントツールでもなんとなく応用できそうとは思いますが。


@ A B

まず、白黒の漫画原稿を改造するとします。

jpeg方式の画像を表示しました。このままだと元線を生かしにくいので、「イメージ」→「色調補正」→「明るさ・コントラスト」で明るくコントラストをはっきりさせることで線をはっきりさせ、背景を真っ白にします。この時点で、いらない線やゴミなどがある場合は消しゴムツールで消します。

ちなみに、あらかじめ「イメージ」→「モード」でグレースケールではなく何らかのカラーになっていることを確認してください。僕はRGBカラーにしてます。ってゆーか他のカラーはどう違うのか知りません( ̄□ ̄;)


線と背景を別レイヤーに分けます。

レイヤーウインドウには「レイヤー」「チャンネル」「パス」と並んでいますが、その中の「チャンネル」ウインドウを開きます。

ウインドウの一番下、一番左に「チャンネルを選択範囲として読み込む」ボタンがあるので、クリックします。すると、画像の線の部分が選択範囲(点線)で囲まれます。

画面上の「選択範囲」から「選択範囲を反転」を選びます。その後、「選択範囲を保存」を選びます。保存先・チャンネル名などを入力できる画面になりますが、何も入れずに「OK」を押します。すると、チャンネルウインドウの一番下に「アルファチャンネル1」というレイヤーができます。

「レイヤー」ウインドウに戻します。新規レイヤーを作成して、主線のレイヤーにします。レイヤー名を「線」などと入れるとわかりやすいです。画像は線が選択範囲に囲まれて点線が波うっている状態のはずなので、「選択範囲」→「選択を解除」してください。

この状態で「選択範囲」→「選択範囲を読み込む」を選び、チャンネルの所で初期状態で『レイヤー1/透明部分』となっている所を『アルファチャンネル1』にします。そして「OK」を押してください。再び線が選択範囲に囲まれて、点線が波うっている状態になってる筈です。そうしたら、「編集」→「塗りつぶし」→内容は「黒」を選んで「OK」を押してください。

線レイヤーに線が貼り付けられました。「選択範囲」→「選択を解除」してください。この時、背景レイヤーにも線が残っているので、背景レイヤーを選択して「選択範囲」→「すべてを選択」→キーボードのDeleteキーで消えます。消したら「選択を解除」してください。

こうする事の利点は、「レイヤー」ウインドウの左上にある「透明ピクセルをロック」にチェックを入れることで、他の部分に干渉することなく、そのレイヤー内で色を塗られた部分だけをいじくれる事です。「乳首とかアクセサリーとか、そこの線だけ色を変えたい」時なんか便利です。





次に色塗りですが、僕が使っている手法を紹介します。

今回は肌を塗ります。まず、「線」レイヤーと「背景」レイヤーの間に新規レイヤーを作り、便宜上「肌」レイヤーと名前をつけます。

肌色を塗ります。ベースになる肌色は白との境目がわかりにくいので、僕は背景を赤く塗りつぶしてから作業を始めます。こうすると塗り残しが無くなります(目は痛いですが)。この作業は大切なので、しっかり塗りましょう。




ベースの肌色を塗り終えたら、背景を白に戻します。

この時注意したいのは、パレットの「背景色」は必ず「白」にしておいてください。「背景色」に何かしらの色をいれてしまうと、この後の作業が成立しません。




「レイヤー」ウインドウの「肌」レイヤーを右クリックして、「レイヤーを複製」を選択します。そうすると、「肌」レイヤーの上に「肌のコピー」レイヤーができます。
そのレイヤーで描画モードを「乗算」にして、左上の「透明ピクセルをロック」にチェックを入れます。




「肌のコピー」レイヤーに塗られている色を、消しゴムツールで全部消します(「すべてを選択」→Deleteでは上手くいきません)。




全部消したら、肌色よりほんの少し濃いめの色で影をつけます。ブラシは大抵ソフト円ブラシです。「透明ピクセルをロック」しているので、背景など余計なところに肌の影色がつくことがありません。間違って影をつけてしまった時は、消しゴムツールで消しましょう。




2段目、3段目の影をつけたい時は、「肌」レイヤーをコピーして「肌のコピー2」「肌のコピー3」レイヤーを作成して、上記と同じ作業を繰り返します。

レイヤーが増えてウインドウがえらいことになるので、ウインドウの下、左から3番目のボタン、「新規セットを作成」して、名前をつけて関係レイヤーをこの中に入れて整理しましょう。


肌関係のレイヤーの上に、頬の赤み、乳首の赤色などを塗るレイヤーを置きます。「乗算」で薄い色を塗るのがよさげです。その上にホワイトをのせるレイヤーを置きます。

こんな感じです。あんまり特別なこともやってません。